投資の話になると「何が儲かるか」、「次はどうするか」、「どんな商品が人気があるか」など、金融商品などの選び方や投資のタイミングを重視する話が多くなります。
 昨日は良い話を聞きました。「何が良いか」なんて、プロだってわからない。わからないことを追い求めるから、投資が苦しくなる。投資すると決めたら、できるだけ対象を分散させることを考えればいい。分散するのに、必要以上の知識はいらないと。かなり、内容をはしょって説明をされたので、少し乱暴にも聞こえましたが、私もこの意見に同感です。
 その人は投資信託を案内する立場の人です。その人が今一番大事にしているのは、自分の商品を売ることではなく、この分散投資の大切さを伝えること、投資教育です。これを理解してもらえば、分散投資を意識した顧客は必ず自分の商品を求めてくれるはずと、自分の商品に絶対の自信を持っているからです。
 しかし、こうした投資教育を地道に行い、啓蒙活動し、自分の商品を購入してもらえるようになるには気の遠くなる忍耐が必要です。私はこれまで、こうした理念を持つ立派な会社や営業マンに何人にも出会いましたが、結局事業継続のために、主旨を曲げ収益重視に変わっていく姿を見ています。「当初の理念は立派だったんだけど・・・」。 是非この会社、この人が報われるように、お手伝いができればと感じました。
 投資で大事なことは一発を当てることではなく、着実に利益を貯め、逆境で利益を全部はき出すような大きな損をしないことだと思います。そのためには、「上がってもらわないと困る」と願わなければならないような、過剰な集中投資は避けたいものです。そういう意味では、分散投資は投資を行う原点ではないでしょうか。