現在の不透明な投資環境の中で、1日1日の値動きの上下を当てることにあまり意味がないように思います。新しい参加者が減って来る中で、これまで参加した人で様子を見る人が増えているわけですから、大きく売られたところがあればリバウンドの上昇があり、そこでは、またまたヤレヤレの売りが出て、目先は上値が重く、上下の値幅が狭いボックス相場が続くと考えた方がよさそうです。

 したがって自分が狙っている目標を定めておいて、そこに到達しそうもない相場状況であるなら、相場から目を離して、今すべきことを他に探しましょう。いずれまたくるエキサイティングな相場環境でも冷静に立ち回ることができるようにクールダウンする時期だと思います。
 昨日は米国国債の格付け見通しが「安定的」から「弱含み」へと変更され、米国株式市場は急落しました。ユーロ危機なんて言ってられない、米国だって・・・・。当然、日本は?という巡り巡った話になってきます。たとえば日本。明らかに選択肢がなくなってきました。同じように財政危機は1980年代からずっと抱えてきました。振り返ると1990年当時と今、2000年当時と今を比較すればわかるように、失われた20年、どんどんどんどん、日本の体力は弱まってきました。打てる手がほとんどなくなってきました。昔打ったような大盤振る舞いの政策など金輪際打てる国にはなれないでしょう。
 「今年電力使用のピークを迎える夏をどう過ごすか」なんてことは、ホントの目先の話であって、それは4カ月先には結論は出ていて、おそらく「なんとかなった」ということになるでしょう。
「原子力なしで日本のエネルギー計画の青写真は描けない」という声がまだありますが、そうではなく、原子力を抜きに考えた場合にどんな選択肢があるのかを英知を集めて真剣に考えなければならないのだと思います。電力量の3分の1以上を頼る現在の原子力を当てにせず、今後の新設も考えないとなれば、小手先のやる繰り、工夫でどうにか帳尻をつけられる話ではありませんから、根本的なところからの発想の転換が必要なのだと思います。「そんなこと出来っこないじゃん」という観念を捨て、自然エネルギー、スマートグリット、エネルギー利用の効率化の更なる研ぎすましなど、やれること、可能性あることを「原発なし」を前提にして国家的な事業で行う。もちろん、日本だけでの復興なんて狭い了見で考えず、日本の再興を思う提案であれば外資系企業の参入も歓迎、奨励する。
 そんな宣言を日本を挙げて世界に発信したら、いろいろな英知と元気・熱が日本に飛び込んでくるのではないでしょうか。そんなことを、この2,3日考えていたら、個人的には「どんな世界が見えてくるのか」と一人ウキウキしてきました。
「ほーう」とか「へえー」とか、そんな考え方・発想もあるのかと興味深いものがたくさん出てくるでしょう。
 必ず利用すれば増えていく危険で扱いに困る原発廃棄物の最終処理に明確な対策もなく、すでに自身ではコントロールできない状況に気づきながら、そのまま放ったらかしにして、責任をぼかして、ほおかぶりしている状態は許されません。「原発ゼロ」をスタートに、それでも原発が必要だという識者の方には、他と同様に「なぜ原発が有効であり必要なのか」をコンペで主張してもらったほうが新たな良い原発利用のアイディアがでてくるのかもしれません。
 当座を過ごすための節電で終わらせるには、日本にとって本当にもったいない時期にあると思います。