セミナー等の最後に質問タイムがあり、どこかやりとりにギクシャクが生じていると、質問者と回答者の両方の立場を理解し、合いの手を入れてスムーズにやりとりが進むようにサポート出来る人がいると有り難いだろうになあといつも思います。
 質問者は「ちょっと自分が聞きたかった答えではないんだけどなあ」という顔をし、回答者は「どんな言葉にして伝えようかなあ。ストレートに伝えたら問題があるかもしれないし、かと言って、曖昧にしたら納得してくれないだろうし・・・」と困り顔という状況です。
 そこで間に入り、質問者の立場で「お客様はこういうことを知りたいんじゃないですか?」と回答者が答えやすい質問の形に変えたりしたり、「ところで、そこをもう少し詳しく聞かせてくれませんか?」と質問者が聞きたがっている答えに近づくようにうながしたり・・・。そんな人が間に入った結果、質問のやりとりがスムーズになって終わると質問者も回答者も満ち足りたよいムードになります。そのセミナーの印象も良いもので終わりますね。
 金融機関の人向けにFPが投資の話をしたりします。おそらく、金融機関の中で自前でやろうと思えばできる人材はいるのでしょうが、「外部の人だからこそ聞くほうが納得する。自前の人間が話しても、誰もありがたがらない」という事情が多いです。
 ある意味、正しいと思います。「今●●さんがお話しされた、この点は日頃の活動の実践で非常に役に立つところだと私は思いました。みなさんはどこが印象に残っていますか?ところで●●さん、先ほどの話はこういう理解でいいのですか?よろしければ、もう少し詳しく事例を挙げて紹介してもらえませんか?」とスピーカーの意図を理解し、聞いている人のレベルに合わせて、よりわかりやすい説明や意味のある話に誘導して、機会が盛り上がれば、外部から人を招いた意味がありますね。
 私が以前勤めていた証券会社のケースは悪い例です。お客様にせっかく集まっていただいたセミナーに担当者は集めただけで参加しないんですね。非常にもったいない。
お客様はセミナー終了後、リアルに困っていることを質問してきます。その質問を聞き、他のお客様も自分のことのように回答する人間の言葉に真剣に耳を傾けます。なぜ、その場に担当者がいないのでしょう。不思議に思っていました。いれば「このお客様はこんな事を考えていたのか」と担当者が気がついていなかった一面がうかがえたり、「私も同じ事を疑問に思っていたんです」とお客様と一緒に向き合う機会ができたりします。お客様は担当者が横いることを望んでいないかも知れませんが、担当者にとっては一緒に聞いて損はないと思うのですが・・・。
 「おまえがお客と一緒にセミナーに参加したら、今日の収益になんぼかつながるのか」。そんな目先のことで押さえつける上司の下では人は伸びませんね。
 周りに相談できる人がいない投資難民を救う機会として、双方向のやりとりが期待できるセミナーが適しているような気がします。そしてセミナーを消化不良の形で終わらせないように、うまい合いの手が入れられるような工夫があった方がよいと思いました。