私は投資で後悔している人に、貯蓄から投資へと一気に飛んで取り組む前に、債券投資を勉強し、債券で得られるリターンを確認し、そのリターンで満足できない人は投資を検討する経過を踏むと、「投資で大きな失敗することは少なくなりますよ。自分にあった投資スタイルを見つける早道ですよ」と案内をしています。

 そして大抵の方が債券投資のことを知って頂くと、「今まで投資をやらなくちゃと思っていた気持ちは何だったんだろう。債券投資だけでも十分じゃない」と、ある意味、感心して感想を漏らします。
 先月から特に、「外貨投資は金利が高いから、低いから、為替水準が円安だから、円高だからではなく、いくらの為替水準だったら、円から外貨資産に移すことに納得できるかが大事なんです」とあちこちでお話ししています。
 しかし、それでも為替リスクに慎重な人に無理にはもちろん勧めません。取りやすいリスクはひとそれぞれで、為替リスクよりも株価変動のリスクや信用リスクの方が取りやすいと感じる人がいますから・・・。
 そういう人には変動金利型10年個人向け国債の話をします。
これまでも、変動金利型10年個人向け国債という金融商品はありましたが、来月から募集されるものは、これまでと利率設定の方式が変わります。明らかに、従来の方式よりも新式は個人に有利な
方式に変更されました。詳しくはここでは書きませんが、新式によると、国債で年利回りが0.7〜0.8%程度が期待できるようになりますし、この国債は変動金利ですから、この先現在の水準から少し金利が上昇すれば、当然年1%に近い水準も夢物語ではなくます。
 
 3.11前であれば、株高期待や円安期待があり、「年1%程度のリターンなんて」という方が多かったと思いますが、現在はいかがでしょうか?「株はやっぱり・・・。為替リスクはどうも・・・」と躊躇している人にとっては、検討に値する金融商品だと思います。
 「お金を放って置いて良いのか」と現預金にお金が貯まっているのを見るから気持ちが焦って、余計なことに手を出し後悔するのです。お金の行き先を決めてしまえば悩むことも少なくなります。
そんな人の受け皿として、6月募集の変動金利型10年個人向け国債はお勧めです。
 しかし、そんな個人向け国債のことを「いい、いい」ってあちこちで吹いているのは私ぐらいだと思います。新式となり個人に有利に変身した個人向け国債が個人のニーズをとらえることが出来ず、やはり売れ行きが不調だとしたら、それは案内する側の金融機関の問題だと思います。
 必要な人に必要なものを届けることが出来ない金融機関の怠慢としか言いようがありません。
「売れない方がおかしい」と私は思います。