私は2008年に発生した金融危機後の2008年11月18日のこのコラムで「非常に地味な話ですが・・!!」というタイトルで、確定利回りを考えている投資家にとってチャンスだと「期間3年の三菱商事債」を紹介し、今後個人向けに発行される事業社債やサムライ債の発行条件に注目して欲しいと取り上げました。大抵の人にとって、関心の無いテーマでした。日頃から金融商品情報に熱心な情報誌の記者の方であっても、「そうですか」的な反応が多かったように記憶しています。

 今その時に近い感覚を感じています。このプログでも何度か取り上げていますが、私は昨年末に財務省から発表があった「変動金利型10年個人向け国債の利率決定方式の変更」で、この6月募集以降の変動金利型10年個人向け国債の今後を楽しみを持って注目しています。
 出会う人にいつの間にか、「変動金利型10年個人向け国債は注目ですね。これは投資家にとって大きな刺激になりますよ」って話し出してしまいます。
 しかし、相手の反応は私が期待したほどでなく、少し空回り気味になっています。
 個人向け国債に大きなリターンは期待できませんが、「これからこれに移すだけで、こんなにリターンアップになるんだあ。個人向け国債自体には興味ないけど、他にももっと、今考えるべき事があるんじゃないかなあ??」と、個人向け国債が投資の改善を図る動機付けになると私は大いに期待しているのですが・・・。
 福島第一原発1号機への海水注入を一時中断したとされた問題が、実は東電上層部の意見を入れず、独断で現場の所長さんが継続していたという話を聞き、所長を非難する人、同情する人、見方は分かれますが、私は同情し気の毒に思います。
 自分で画も描けず、ただ混乱する政府。責任問題の行方だけを気にして無難を優先する東電上層部。現場最前線で、経験のない事態に常に今の判断を強いられ、頼れるものはなく孤軍奮闘を決めた現場責任者。
「なぜ、そんな勝手な判断をしたのか。そんな権限があなたにあるのか。越権行為だろう」と責める前に
なぜ、そこまで現場を追い込んでしまったのかと猛省すべき人がいると思います。
「すまなかった」とまずあやまるべきです。