投資は対象が割安になっている時に行うのが望ましい。しかし相場は行き過ぎがつきもので、一番割安な底を買うことは難しい。相場をジッと見ていた人であれば、その底の場面には居合わせていたはずなのに、結果参加できた人は珍しい。

 じゃあ、たまたま底を買えた人が投資に成功しているかと言えば、そうではありません。安く買えたがために、その水準よりも高くなっていくのを見ると、かえって「もう少し安いところがあるのでは・・」と躊躇してしまい、その後の上昇相場に乗れない人もたくさんいます。
 私は相場の水準が「ここから下がっても知れている」と考えている人なら、底を買う事なんて最初からあきらめて、今の水準でまず買って忘れることを勧めます。
「ここから下がったら、もっと割安なところで買えるんだから、その時が来たらまた買いを検討すればいい。高い水準ではなく、むしろ納得の水準に今あるんだから、取り敢えずゴー」
 ついに東証一部銘柄の売買代金は1兆円を割り込む9176億円。日本株投資の参加者がいないのですから、株価が上がるわけがありません。しかし、中長期の投資家はすぐに株価が上がるのを期待する人ばかりではなく、現在の水準が割安であり、いずれ正当な評価を受ける機会がくれば、他の投資対象よりも高いパフォーマンスが得られることを期待して投資する人も多いはずです。
 参加者が少なく、割安なものをじっくり選ぶことが出来る現在の環境は、自分のペースで投資をしたいと考える人にとっては検討に値する時期だと思います。
 投資に見切りをつけるときは、こんなに参加者が減っている機会ではなく、参加者がどんどん増えていく割高な機会です。ここで減っていく参加者のひとりになるのはさびしいですね。