昨日、第二の人生、退職後に不安を抱える50代に向けての投資アドバイスについて取材を受けました。投資は豊かな人生を実現するためのひとつのツールのはずですが、投資を始めたがばっかりに余計なストレスを抱えることになって悩んでいる人を見かけます。気の毒なことです。

 「投資はやらなくちゃいけない」と始めた人は、大抵そうなってしまいます。
 投資で不安になるのは、今後がどうなるのかの見当がつかないからです。見当もつかない対象に投資して値動きに振り回されてしまうからです。しかし、投資のことは学校で教わったこともないわけですから、大抵の人が初心者であり、経験で自分にあった投資スタイルを見つけていくしかありません。
私は「投資を一人で考えて実行していくことはつらい」ものであり、できれば、判断に迷ったときや明らかに間違った選択をしそうなときに、相談できる人、声をかけてくれる人がいたほうが重宝であるのは疑いのないことだと思います。
 そのときに、「どこに相談をしたらいいのでしょうか?」と記者の人に聞かれ、毎回この質問には迷ってしまいます。
 銀行の窓口は、投資への取り組み方について、非常に時間をかけ、丁寧にわかりやすく説明してくれます。そして、いざ、「具体的にどうしたらよいのか」と金融商品を選ぶ話になると、急に切れ味が鈍くなり、「なぜ私の投資目的に対して、この金融商品がかなうのか。ほかに比較検討する金融商品はないのか」と突っ込んで投資家が質問をすると、納得いく答えが返ってくることは珍しく、大抵は「お客様の自己責任でお選びください」と商品を提示されて判断をただ迫るだけです。
 銀行の窓口はおしいところまで行ってます。投資家の目的にあわせて投資家の納得を積み重ねながら具体的な金融商品までたどり着けるように話し合いができるといいのですが。
 証券会社の窓口では、どんな機能を目指しているのでしょうか?正直、わかりません。見えません。昔の証券会社の窓口は投資家にとって居心地の良い空間がありました。証券会社の扉を開き、株価ボードを眺め、フラフラと店頭窓口を訪れ、あーでもない、こーでもない、他愛ない話を行い、時には真剣に相談する場所がありました。今は、扉を開けると警備員さんが立っていて、かしこまった受付にかしこまった社員が構えています。これでは敷居が高くて、投資家が気軽に寄れる場所ではありません。
 一人で投資を行うのは難しい。かといって、満足な相談先も周りには見当たらない。この状態を放ったらかしにして、投資業界の低迷を嘆き、相場の悪さだけに原因を押しつけて済ませているのは業界の怠慢ではないでしょうか。
 今週の相場はさらに煮詰まっていくようです。ニューヨークダウ指数は12,004ドル、日経平均株価は9,351円と煮詰まっています。為替相場も米ドル80.01円、豪ドル84.98円とこちらも煮詰まっています。上か下かに向かうエネルギ−が高まってきました。下に離れる可能性はもちろんありますが、下に行けば、これまでの狭いレンジ相場が崩れて、本格的な反転のきっかけになることも期待できます。関心を途切らせず、じっくり見ていきたい場面だと思います。