注目されていた米連邦準備理事会(FRB)のFOMC後の声明は「少なくとも2013年半ばまで異例の超低金利政策を継続する可能性が高い」という表明でした。

これを受けて「米国の低金利誘導政策の継続により円高の方向性は固まった」という見方も多いようですが、私は逆に2013年半ばに向けてドル高の可能性が高まったと思いました。
 為替の動向を読むのにいろいろなモノサシがありますが、私は内外金利差の傾向を重要視してきました。つまり内外金利差が広がる(国内の金利よりも海外の金利の上昇のほうが早い)時は通貨安が進み、縮まる(国内の金利のほうが海外の金利よりも上昇のスピードが早い)時は通貨高が進む。
 金融危機以降、円の独歩高の基調が続いていたのは、世界全体が景気失速に入る中で、世界は同時に金利低下に入ったが、すでに日本の金利はゼロ金利で下げ余地がない中で、その他先進主要国の金利は低下基調に入り、国内金利と海外金利との差(内外金利差)は急速に縮小して、結果、円の独歩高が進んだと私の中では整理していました。
 米国の金利は声明により政策金利は少なくとも2013年半ばまでゼロ金利が続きます。加えて、米10年国債利回りは3%の水準でも低いと思っていたのに、さらに低下し、2%にもう少しのところまで急低下しました。もう十分な低金利にあり、下げ余地はかなり少なくなってきました。
 現在、独歩高になっているスイスフラン、円に加えて、超低金利で金利の下げ余地がなくなった米国が加わって通貨高トリオとなり、米ドルが他通貨に比べて、強い通貨に転じるのではないかと考えた次第です。
 「日本の金利はすでにゼロ金利であり、他国に比べて金利下げ余地がない円が内外金利差縮小を受けて円が強くなるのは当然だ」
 この考え方が正しいのであれば、今後の米ドルにも当てはまるのでは・・・。どうなりますかねえ。
 もうひとつ気になるニュースがありました。和牛オーナー制度で知られる「安愚楽牧場」が民事再生法を申請したとのことでした。和牛オーナーは全国で約7万人、牛の買い戻しを含めると必要な費用は約4000億円以上になるらしい。社会的な影響も大きいと予想され、今後の成り行きを注目しています。