金(ゴールド)のことが話題にならない日がないほど、金価格の動向に関心が集まっています。10日にはついに1800ドルを抜けました。

 パートナーである貴金属アナリスト亀井幸一郎さんが来週、生活設計塾クルー主催のセミナーで「創作シナリオで踊らされないための金市場の話」というタイトルで昼の部、夜の部の2回に分けて話をする予定なのですが、早々、両方とも満員御礼となりました。満員御礼は2007年以来だと記憶しています。のんびり構えていたクルーセミナーの常連さんの中には、あぶれてしまった人が結構多いのだと思います。
 金価格の200ドル、300ドル台でとろとろした動きをしていた時代を知っているオールド金フアンの人にとっては、全く別物の動きに戸惑いさえもあるのではないでしょうか。
 金価格も史上最高値だった900ドル手前までは、もっともらしい価格の根拠が見つかりましたが、最近では「価格は相場が決めるもの」という、あなた任せの投資・投機対象になってしまいました。
個人的には、金価格は確かにいくらであるべきという妥当価格を見失った、価格の動向に投資家の気持ちが振らされる対象にすでになってしまったと思います。したがって、これまでの米ドルやユーロなどのペーパーマネーの代替物、保険という役割を求めて、金投資を考える人には勧めません。完全にキャピタルゲイン目的で投資する人で、今後の上昇過程では確実に売り抜ける自信がある中上級者向けの対象だと思います。おそらく、現在の水準で投資した場合、ここからまだまだ上昇する余地はあると思いますが、長期投資でジッと保有した人の大半はブルーな気分で金価格の高値を恨めしく思う人になるのだと思います。
 特に将来、規制が多く、そもそも機敏な売却が不得手で不慣れな公的機関などが、ここから金投資に参入して「大丈夫かなあ?」と他人事ながらヒヤヒヤしています。
金価格の高値に向かってババ抜きが始まりました。同じような感覚になったのは、不動産投信(リート)以来です。リートの場合は、そう感じてから暴落したのは1年半ほど後でしたから、金価格はどこまで行っちゃうんでしょうか?神のみぞ知る・・・アーメン・・・