注目されていたFRBのバーナンキ議長の講演は、「9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加緩和を決める可能性あり」という思惑を残し、ニューヨークダウ指数は当初一時220ドル急落した後、引けには134ドル高の11284ドルとなりました。一応、期待されすぎたバーナンキ議長の発言がその後の市場のムードを悪い方向に向かわせる懸念には至らず、まずまずの反応だったと思います。

 日本だけではなく、あの米国も、欧州も、弱い政治が懸念され、議会の正常化が求められています。これ以上の政治の不始末による景気の悪化懸念の増長は許されず、経済成長への期待に応える政策発動がよりいっそう求められ、政治も配慮せざるを得ない状況です。しかも、単独ではインパクトが足りないので、どうしても世界同時の協調体制が前提になります。
 電力危機が節電等の努力により混乱もなく乗り切ることができました。そろそろ、駄々っ子になりきってしまった相場も、時間の経過とともに、落ち着きを取り戻す時期に入ると期待したいものです。
冷静に眺めてみれば、高金利資源国通貨の為替水準も、PER1倍を大きく割り込む株価の水準も、「あー、割安」とため息をつく水準にあります。逆に「やはり割高だったか」と先行して上昇していたものが大きく下落する場面を見て、「冷静にならねば・・・」という気持ちを思い起こしてくれました。もうまもなく8月も終わり。そろそろ、悲観的な見方から中立的な見方に変えていって良いのだと思います。8月は7月の政治の不始末でずっと投資家にとって不遇な月になってしまいましたが、9月には頑張って耐えてきた投資家が報われる月になるように願っています。