外貨投資の話題になると、つい派手で目立つFXや新興国通貨建てが取り上げられることが多いのですが、非常に違和感があります。

 外貨投資の基本は、やはり主要通貨である米ドル、ユーロ、豪ドルを中心にした流動性が高く、外貨MMFなど外貨としてそのまま保有することが可能なものが対象で、しかも、FXのように、レバレッジをかけて、積極的にリスクを取り、為替のキャピタルゲインを追うのは、誰にでも勧められる一般的な取引ではありません。
 そうした、新興国通建ての金融商品やFXの持つリスクを紹介するよりも、主要通貨を対象にした、もっと一般的な取引のリスクと、その付き合い方を、この円高局面で案内すべきなのだと思います。
「FXや新興国通貨建ての商品はこんなリスクがあるよ。だけど、儲かるよ。気になったら勉強してみたらどう?」的な印象が残る案内が多いのが気になります。
 投資は仕組みのわかりやすいシンプルな商品をまず理解してから、さらにリスクを取って、自分が目的とする投資手段をひとつ、またひとつと増やしていくのが理想です。いきなり手に余る投資に取り組むとストレスの元になってしまいます。FXや新興国通貨建て自体が悪いわけではなく、経験が余りなく、リスクのイメージも沸かない、覚悟も出来ていない投資家まで、あわよくば巻き込む意図で、「怖いけど、興味あるでしょ」という案内を見ると、外貨投資の悪いイメージにつながらないかと懸念します。
 FXや新興国通貨建ての金融商品は、リスクに見合うリターンが得られると自分で理解できる中上級者向けのもので、ある意味、覚悟が出来た人だけがチャレンジする対象です。
そう明確にわかるように伝えてから案内すべきだと思います。
 注目されたG7では、各国の足並みの乱れが目立ち、集まった意味があまりない結果になりました。ただ、それを受けて、主要株式市場で株価が急落して、急遽、G7の合意文書を公表するなど、「これはまずい」と行動を起こす危機感の共有が示されたのは救いだとは思います。
 鉢呂経済産業大臣の辞任の件は論外で、いまだに政治に危機感が見えないのにはがっかりですね。野田総理は自分の考えを伝える場を活かし、「逃げている」とは言わせない真摯な対応を期待します。腑抜けな大臣がいたら「恥ずかしくないのか。役割を死ぬ気で果たせ。目を覚ませ」と一喝して欲しい。臨時国会の会期4日間で閉めて、「逃げた」印象を残すのは残念でなりません。徹底的な話し合いを持つべきです。