2008年金融危機との大きな違いは、競争力のある企業には資金が潤沢にあり、資金調達に不安がないことだと思います。その潤沢な資金の使い道の違いが今後の業績の行方の分かれ道。

ただ「現金を持つことが大事」と貯めて動かないところ。
株価の急落で迷惑をかけた株主をつなぎとめようと増配や株主優待の魅力を高めるところ。
「さすがに、この株価は安いだろう」と自社株買いを積極的に行うところ。
この潤沢な資金と円高を利用して、海外で即戦力の企業をM&Aしたり、海外に進出したり、海外の権益を確保したり、将来、頭抜けようとする布石を打つところ。
 人が意気消沈したときこそ、投資の機会。出来そうで出来ないことを淡々と続けてこれた人。
競争力のある企業、目端が利く人は、こういうときに差をつけていくのだと思います。
 「前川、上り坂で頑張ると人が多く抜けるんだぞ。みんなバテているから。それから、平地で手を抜いちゃいかん。目の前の人に追いつき、並び、追い越すチャンスだ。相手の背中が近づいてくるように一歩一歩詰めていくんだ。下り坂。そーう、ここは流しちゃ駄目だ。転倒するようなヘマをしないように気をつけながら、一人でも抜くぞって気で走れ。周りのほとんどは流して走るところだ。この「抜くぞ」って気持ちがある奴とない奴では勝負は決まったものだ。頑張りどころだ」
 私はけっこう長距離走は得意でした。これは先輩からのアドバイスです。「じゃー、いつも頑張れって事じゃないですかあ?」って文句を言ったら、「そうかもなあ。俺が言いたいのは、考え方次第でいつでもチャンスがあるって事だ」と、どや顔して答えてくれました。ちなみに、この先輩は長距離走は得意でないし、嫌いな人でしたが、この話はいい話だなあと個人的には気に入っています。
 競争力がある日本企業は、この機会を利用して更に強い企業になっていくのだと思います。その過程にあるのだと思います。しかし、それは日本人にとって直接恩恵を受けることになるかはわかりません。「えっ、あの企業は日本の会社だったの?」と思われるような、現地の人を多く雇う多国籍企業となっていくのだと思います。
 日本人が職を求めてアジアに出稼ぎに行く時代。そのために日本人が現地語を学ばなければならない時代。やはり、訪れるのでしょうか?私は日本だけでもやっていけるように頑張っていきたいと思います。