こうも毎日、重要なイベントが続けば、様子見で手が止まってしまい、小動きになってしまうのは仕方のないことだと思います。財務省が「やるぞ、やるぞ」と息巻いても、具体的な対応を打てずにいるのも、打つ手が少ない中での心理戦のただ中にあり、これまた仕方ないかも知れません。いずれにしても、今来週は、どちらに大きく転んでもおかしくない非常事態。

 しかしながら、時間の経過で霧は晴れてきます。想定の範囲内での非常事態ですめば、リフレ政策を好感して大きく戻る期待が高まるでしょうし、「いまだ先が見えず」となれば、いったん踏みこらえたところから下に外れることもあり得ます。私自身は、世界的に「金融・経済を引き締めていく」という流れは大幅に後退したのは事実であり、落ち着きを取り戻す過程に入っていくと期待しています。
 「私は、この間、何もしていないのですが・・・」と、このままでいいのかと焦っている人の質問を受けたりします。ほとんどの人は現在、動いていないだけで、これまで投資をしてきた方です。
投資には3つの選択しかなく、買うか、売るか、様子を見るか、です。
「今、持っているものについて、この先どのようにお考えですか?」
「あまり現在期待はしていないけれど、水準は安いと思っていて、売る気にはならない。塩漬けです」
「ということは、何もしていないわけではなくて、様子を見ると判断したわけですね。どこまで様子を見るつもりですか?」
「これはこんなに下がってしまい、悔しいので売るつもりはありません。持ち続けてやれと思っています。だけどこれは2割ぐらい上がったら、損はしていますが、売却しようと思っています」
「売却した資金はどうするつもりですか?」
「その時に、何かの足しにならないかなあと考えているのですが・・・・」
「その資金は大事にした方がいいですよ。この相場はそう簡単に大きく上抜けていく展開にはならないと思いますので、再び下落する場面があったときの準備資金にされたらどうですか?」
「そうですね。今回も安いところで追加投資できる資金がなくて辛い思いをしました。なんだか、不思議ですねえ。まだ2割上がって売れたわけでもないのに、結構気分が良くなってきました」
「そうですか。それは今後の方針を立てられる余裕を取り戻せたからじゃないですか」
 同じ相場を眺めていても、心の持ち方で、気分が重くなったり、軽くなったりしますね。