昨日の欧米の株式市場、そして商品市場は欧州連合(EU)首脳会議で短期的なユーロ危機に対する対策が打ち出せなかったことに対する悲観と格付け会社ムーディーズが首脳会議の結果を評価していないことが伝わりユーロ諸国の格付けが引き下げられる懸念から、大きく急落しました。

 中長期の方向性は示されたものの、その実現には遠く、しかも短期的な対策は先送りされたことはEU首脳会議後に皆が知った経過だったはずであり驚くことはなく、当然の結果だと思われます。
ただしEU首脳会議の前と後ろでは、「短期的な対策を信頼のおけるものにするには、まず中長期の対策に向けてユーロ圏各国政府が具体的なアクションを起こすしかない」という認識を持つに至ったことが大きな成果だったのだと思います。
 昨日の相場急落の結果を受け止めて、各国政府・中央銀行が「具体的に何を示すのか、何をするのか」と市場が迫っています。これに対して、感度良く対応していく様子が見えれば、相場は底堅くなり、ムードの好転に向かうでしょうし、相変わらずの鈍感、やったふりの先送りと見えれば、世界のどこもが不安な年末年始を過ごすことになりかねません。
 誰も他人事ではいられなくなったユーロ危機。いろいろな知恵が集められて、ケセラセラになってくれることを願います。ケセラセラの「なるようになるゥー」のなるようになるは、信じるところに向かうという意味だそうです。