いよいよ中国元が国際通貨としてデビューしていく歩みを進めてきたように思います。日本政府が中国元建て国債を購入するかも?という話が出たり、三菱商事が中国本土で元建て社債を発行したり、国際協力銀行(JBIC)も続けて発行する予定です。中国政府は、これまで中国元の国際化に慎重でしたが、真の先進国の仲間入りを果たすためには遅れている債券市場を整備し充実させようと舵を切ったと言えるかも知れません。

 私は円安が急進するとしたら、中国元が円に取って代わり存在感を増していきメジャー化する時だと考えていました。中国元のメジャー化に伴い、逆に円は役割を失い存在感が薄くなっていく構図です。
また円が安くなる時は、外人が円を売ることで発生するものではなく、日本人自身が円を見限って外貨資産を慌てて手にしようとして起こるものだと想定しています。そういう意味では今後の動きとして、日本の企業や政府機関が中国本土で元建て債券の発行を増やしていき、中国の債券市場の存在感を高める役割を担うのは少し皮肉な感じもします。
 米国でサブプライムローン問題が発生し、ドル危機、そしてユーロ危機と、絶対的な通貨が見当たらなくなってきた現在、こんなにも早く中国元の台頭が期待される世の中が来るなんて、2,3年前には想像もしていませんでした。
 個人的には、中国元よりもブラジルレアルの方に成長性を見ていますが、円の価値に対しての影響度合いは日本と距離が近いだけに中国元の方が大きく、今後の動向に目が離せません。
 昨日の米国株式市場の値上がり具合を見ると、売り疲れというか、買い控えに疲れたというか、リスク資産を「少し買ってみるか」という潜在的な投資家の数が増え始めているような気がします。
「何で上がったの?」と説明がつかない、根拠が見つけにくい機会に遭遇することが増えてきたような気がするんですね。もしかしたら・・・と思わせぶりな動きなのかも・・・