「改革なくして成長なし」の小泉政権から「成長なくして改革なし」の阿部新政権。阿部新政権はGDP名目成長率3〜4%達成を唱えています。個人的には、こうした具体的な数字を掲げるのは勇ましくて良いのですが、将来この数字で縛られて身動きが取れなくなる可能性を頭に置いた上でなければ軽率な発言だと思います。
 政府が動くことで、確実に経済成長の数字をあげれると考えているとしたら傲慢ではないでしょうか。経済成長は民の活力から生まれるものです。政府に尻をたたかれて動くものではありません。小泉政権は「政府に期待しても何も支援できることはありません」と、企業や個人に自活を促した結果、マイナス成長からプラス成長になりました。今後も政府の役割は同じです。成長に支障がある規制があれば緩和し新たな仕組み作りを行い、税金の無駄を徹底的に見直し有効活用の道筋を国民に提示して小さな政府を目指し、民に任せる仕事を積極的に開放することだと思います。
 したがって、できもしないスローガンをぶち上げて、その数字を守るために嘘をつくことに精一杯で、前向きな政策推進ができない政府になることを懸念します。あれもこれもと阿部新政権には期待することが多いですが、是非優先順位を決めて、食い散らかさず、課題解決の実績を確実に積み上げていく政策を望みたいと思います。投資の世界から日本を眺めると、もはや「日本への期待・夢」だけではこれ以上応援する気にはなれず、「期待・夢の実現」に向けての手ごたえを見せて欲しいというのが本音ではないでしょうか。これからが新生日本の本質を問われる大事な時期に入ったと私は考えます。新しいことは望みません。課題解決に実を上げてください。