今後の株式相場の見方に、「米国ニューヨークダウ指数は13000ドルのカベを意識して頭の重い展開が続くが、日経平均株価指数は1万円を目指す強い基調が続く」というものがあります。これに対して、短期的な指標に相場の過熱感を示すものが多くなり、小休止に入る可能性が高く、警戒が必要だとする見方もあります。

 私は、基本的には2012年辰年相場は、こけてしまったけれども2011年兎年相場の再現となり、株価が跳ね上がる年だと見ているので、相場に対しては強気な見方を持っていますが、それは米国株式相場がリードして実現するものと考えています。したがって、米国株式が足踏みする中で、日本株式が上昇していくことはなく、今週もニューヨークダウ指数が13000ドル近辺から上抜ける様子がなければ、日本株式相場も頭を押さえられ、利益確定の動きに押されて、小休止に入る可能性が高いと思います。
 普通であれば、小休止に入るところなのですが、読みにくいのは、先週実施された欧州中央銀行の大量資金供給が今後、商品物価にどんな影響を与えるかです。原油など資源高期待を煽らず、純粋に業績回復期待にとどまれば株高を早める材料になりますが、もし高まっている原油などの商品高をさらに煽ることになれば、今後、大胆な資金供給策を実施するのを躊躇させる可能性もあり、資金をジャブつかせてリスク資産投資を促すこれまでの根本が崩れ、株高の腰を折ることにもなりかねません。「株高は良いけど、商品高はダメ」。この調整を図るためにも、小休止は相場のためにもあった方がよいと思います。
 AIJ投資顧問事件で思うことがあります。投資顧問会社は運用のプロであり、運用に覚えがある人が運用に当たっているはずです。自分の腕に自信がある人たちなのですね?
 なのに、その腕に自信がある人たちが、自分たちの思い、気持ちを入れて運用しているファンドを、身内が運用するものだからという理由から顧問先への案内を自粛するというのはおかしい流れだと思うのですが・・
 私は運用会社の人が、自分たちが運用しているファンドを「このファンドはこうで・・・、ああで・・・、こんな感じで投資しているファンドでして・・・」と自分たちのファンドや会社について、喜々として説明してくれて、「この人は本当に、この会社やファンドが好きで、いろんな人に知ってもらいたいとおもっているんだなあ」という姿に出会うと、その会社やそのファンド、そしてその担当者も応援したくなります。
 顧問先に、「自分たちで運用しているファンドを案内してはいけない」ではなく、ファンドの内容を顧問先の知識・経験程度に合わせて、丁寧に理解できるまでの説明義務を徹底させる、できなければ売ってはならないで、いいのではないでしょうか。
「何でこんなに良い実績が維持できているんですか」という質問に満足な答えもせずに販売してきたAIJ投資顧問の姿勢が問われるべきで、ヘンテコな理由で手間ばかり増える規制強化となり、業界の士気を落とすだけにならない対応が望まれます。