急に相場コメントが弱気になり、「もう、相場のヤマをつけた」という人も出始めました。この10日間ほどで、大きく見方を変えるほどのことがあったのでしょうか?もうしばらくすると、ふたたび、「ドルは50円の円高をめざす展開に」とか話しに上ってくるようになるかもしれないムードの変化に苦笑いです。

 そもそも、そんなに簡単に早く、ユーロ危機が抱える問題が解消するはずもなく、行きつ戻りつの相場展開の中で、解決?(覚悟かも?)の道が見えてくるものだと思います。したがって、行き過ぎの上げ下げの調整がある前提で、相場動向と付き合うことが大事だと思います。下がる調整場面がないと上がらないし、上がれば、いずれ調整する場面は必ず訪れるものという覚悟が必要なのだと思います。
 現在は、2月からの円安・株高相場が振り出しに戻った状況と考え、乗り遅れて残念に思っていた投資家は「こういう状況で、自分はどうすべきか」と投資を検討するとき。逆に、「やはり、あの時は売り時だった」と後悔がある投資家は、次の機会は逃すまいと検討するときなのだと思います。
 それにしても、野田政権には頑張ってもらいたいと思います。しっかりせいと情けなく、言葉をかけざるを得ません。政治生命をかけて、何をするつもりなのでしょうか?
 財源の確保、行財政改革を掲げながら、シラッと朝霞公務員宿舎の建設を静かに進めていたチグハグだったあの時のように、国民に対する丁寧な説明をすっ飛ばして、大飯原発の再稼働を強引に決めようとする行為を目の当たりにすると、野田総理が政治生命をかける消費増税の大義の重さが疑われてしまう大変軽薄な印象を受けてしまいます。
 相場の調整は自然なサイクルですが、政治リスクが絡んでくると、相場の余熱まで奪われて自然治癒の力がそがれてしまうので、それは是非勘弁してもらいたい。切に、切に、邪魔だけはしてもらいたくないと願います。