懸念されていたスペイン国債の入札が無難に終了し、なんとか20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では国際通貨基金(IMF)で4300億ドルの資金基盤の強化を確認する結果となりました。

 現在においても、この程度の資金基盤の増強では、もしスペインの破たんが懸念される状況になったら十分ではないという見方もあります。確かに、そうではありますが、そこに余りこだわってしまうと、投資のタイミング、ムードの方向性を見誤ってしまうのではないでしょうか?
 スペインの破たんが懸念される前に、たとえば、ギリシャ、ポルトガル、東欧、ユーロ周辺債務問題国のほうが深刻な状況にあるにもかかわらず、そこを飛び越えて「スペインがもし破たんするようなことがあったら・・・」と心配するようになったことは危機の度合いが改善している証左であるとも言えないでしょうか?
 まだまだ危機が去ったわけではないけど、一時期よりも少し落ち着いた。
「明日を生き抜くことさえ心配」→「今月は大丈夫だけど、来月は心配」→・・・・→「今は心配なくなったけど老後が心配」
心配には際限がないものです。
 先週、「今日は上がってないのかあ?」と、すぐに相場が上昇することを期待せず、上昇する兆しが来るのをじっと「買って忘れて」待ちましょうと提言しました。先週は、まさに「まだ上がらないなあ」と確認する週でしたが、別の見方をすると、「ここから、相場の底が抜けて大きく値下がりすることもなさそうだな」と相場の底堅さが確認できた週であったとも言えます。
 今後、日米欧の金融政策が金融緩和の継続を示す宣言が出ると期待されています。そして、フランス、ギリシャの政権のあり方が決まってきます。いずれも、現在の懸念や課題が重く、大きすぎて、いっぺんに、一気に解決する方法などはありません。時間をかけて、解決せざるを得ないものばかりです。したがって、細かいところでの差異はあっても、結局、引き継いで行うことに大差はなく、真反対でサプライズになるような結果は起こりえないのではないでしょうか?
 落ち着くべくところに落ち着くのを確認する時期は近いと考えます。そこで、過度に売られて割安で放置されているものが再度見直されて価値が回復していく動きは近いのだと私は思います。
 原発の再稼働。もし、本当に夏のピーク時に電力不足があるのなら、そのピーク時だけの対応で再稼働する検討しておく。ピーク時でも電力不足が起こらないようであれば再稼働の準備だけで終える、あったとしても、ピーク時だけの対応であり、ピークを確認したら、即停止する。
 電源のスイッチのように、原発のオン・オフがスムーズにいくものなのか、門外漢なのでわかりませんが、再稼働に反対する人の大半は、再稼働をひとつ許すとなし崩しに再稼働が広がることを怖れているのだと思います。だとすれば、ピーク時に電力不足の非常時の対応として再稼働を許す、非常時が解除されたら即停止。そうすれば、結果的に、政府が懸念しているピーク時の電力不足がどの程度のものなのか、実際あるのか、ないのかを衆人環視のもとで国民が確認できる機会になると思うのですが・・・。