予想通りと言える「オランド仏大統領誕生」と「ギリシャ与党の大敗」となり、ユーロ危機克服のためにあれほど議論し決めてきたことが簡単に反故にされるかもしれないと危機感が高まる「ユーロの危うさ」に、市場は戸惑っています。

「政権が代わったことを理由にされても・・・」と市場が戸惑うのは当たり前の反応です。
日本でもありましたが、「あれは前の総理大臣が言ったこと」と厚顔無恥で言葉に責任のない人が
 ユーロの鉄の結束が試されるときです。
ここで「政権が代わったから、議論を一から始める」ことを許せば、ユーロ圏での決め事に対する信頼は地に墜ちます。逆に、ここで、皆が納得する結論の確認がユーロ圏で示されれば、方向性の芯が明確になることで、ユーロ圏危機克服に向けて大きな一歩、雨降って地固まる、良いきっかけになると期待できます。
 ギリシャで騒ぎがおこったとしても、新大統領が誕生したフランスが引き続きドイツともに、ユーロ圏の実力者として役割が期待できることが確認できれば、市場の不安、不満はじきに収まる可能性が高いと思います。
 オランド新大統領が選ばれたのは自分の人気ではなく、「サルコジの再選はありえない」という消去法の選択の結果であり、「ここはまず混乱を収めて正常化を図ることがまずすべきこと」と考えるのが自然。
 メルケル独首相はあっちを向き、オランド新大統領はこっちを向く。そんなことが一瞬でも起これば、その後の修復にどれほどの犠牲が必要になるかは、ユーロ圏の誰もがわかっているはず。危機感が良い導きになるように願いたい。