昨日終了した欧州連合首脳会議では、ユーロ共同債の導入とギリシャ危機への対応で、ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領の間で歩み寄りはなかったとのこと。今大事なのは、各自の主張を言い張ることではなく、目の前の危機悪化をまず収めるために断固とした協調を示すことであるはずです。銀行の取り付け騒ぎが噂される中では、「慌てる必要はない」と十分な資金供給の道、セーフティネットの信頼を高めることです。

 昨年、一国のギリシャ危機からユーロ圏全体の危機に発展させたきっかけは、米国議会ですんなりまとまるかに見えた債務上限引き上げ問題が政争の具となってしまい、市場の混乱に拍車をかけたからです。
現在のギリシャの混乱に対して、ユーロ圏政府が、当たり前の結論さえ出せないで、「そんなことでもめている時か?」と迷走を続けるようであれば、昨年の二の舞になる可能性があります。
そうなってしまう可能性は少ないとは思いますが、ユーロ圏政府の機敏な対応・姿勢を見せてもらい、安心させてもらいたいと願います。
 相場に喝が入るきっかけは、「やっと動き出しそう」という政治への期待が回復することだと思います。