私は既発外債への投資は「このタイミングで・・」とか、「この外債を・・・」とか、人のアドバイスがないと、一般の個人投資家が自分の判断で投資の決断を行うことは難しいものだと思っていました。

 しかし、本日、聞いた話では、大きな金額ではないけど、豪ドルなどの既発外債をインターネットで購入している人が増えているということでした。どこにでもあることではなく、もしかしたら、その証券会社だけの話かも知れませんが・・・。
非常に興味深い話が聞けました。
 円高に大きく振れた時は、これまでも、大きな金額での外貨MMFの買いが入るのは珍しくなく、今回もそうした大口の外貨MMFを購入する投資家は多く出たはずです。しかし、多くの人は、特に外債投資に慣れた人であればあるほど、「この低い金利の水準では外債投資を行うよりも外貨MMFでいい」と考えて、外債投資に踏み切る人は少ないと思います。
 しかし、それなのに・・・、個人で既発外債をインターネットで購入する人の数が増えてきている・・というのは、とても興味を引きました。
私はこう思いました。外貨MMFばかりを買い増していくことに疲れ、「何か他にも選択肢があるはず」と少しだけ既発外債を買ってみようとする人が出てきたのだと思いました。外貨投資のマグマは溢れて、外貨MMFから既発外債に流れるほど熱が高まってきたのです。
 もし近い将来、円安・金利低下により、外貨MMFも既発外債にもプラスの成果が出てくると、その成果を聞きつけた人たちが「あーやっぱり、あの時の円高は投資のしどころだった。既発外債でコツコツ投資しておけば良かった」と外債投資の興味がさらに高まるきっかけになるような気がします。
 今、「株式投資はダメ、為替リスクは取りたくない」投資家の気持ちを察して、金融機関は円債型投信を投資家に提案するのがはやっていますが、これは、もしかしたら、金融機関サイドの勝手な思い込みによるずれた提案なのかも知れません。
 やはり、「外債投資は円安の時よりも円高の時に始めた方が良いに決まっている」という王道で、外貨投資に迷っている人に正論を吐いて、「やるやらないは別にして、外貨投資は検討すべき時です」と提案すべき時だと思い返しました。