独仏、イタリア、スペインの首脳がローマで開いた首脳会議では、緊縮財政の促進だけではなく、経済成長を促す話も出てきましたが、市場が期待している答えとしては物足りないものだったと思います。

 市場は、セーフティネットの強化として、ユーロ共同債を発行して財政基盤を固めると同時に、金融監督や預金保険、銀行破たん処理といったユーロ圏の金融行政を一本化したうえで、経済成長をうながす仕掛けも必要だと期待しています。これらは、無理無茶なことでは無く、これは必要な事ばかりで、時間をかけ、モタモタしていたら、いずれ、これらのことはやらざるを得ないことで、追い詰められてやる効果の無い形にする前に行動を起こすべきと、市場がイライラして様子を見守っている内容です。
 本日の日経朝刊に、言い得て妙だと思う言葉が載っていました。政治家の指導力や国際協力への信頼がほとんど消えてしまったという比喩として、「心臓発作を止めなければならないのに、生命保険をどうするかと話し合っている」というものでした。現在の社会保障と税の一体改革でもそうですが、その前にやることがあるだろうということですね。
 これだけ注目されている中で、28日に開催される欧州連合(EU)首脳会議前後で、どんな答えがなされ、相場はどう受け止めて動くことになるでしょうか?スペイン10年国債利回りは一時7.3%までありましたが、週末は6.38%まで落ち着いてきました。ここまでくると、期待としか言いようが無いですが、民主党のような惨状とは異なり、ユーロ圏として、危機脱却のための一致した心意気をカラ元気でも良いから見せて、今後に期待を持たせてもらいたいものです。
 沖縄地方では6月23日に梅雨が明け、関東甲信越では7月21日頃だそうです。その頃までには、これまで辛い思いをして投資を続けてきた投資家に「あーしようか、こーしようか」と頭を巡らすチャンスが来るといいですね。