思いの外、ユーロ圏首脳の話が進みません。「もしかしたら、動かないと見せてサプライズを狙っているのかも??」と勘ぐりを入れたくなるほど、これまでの展開には新味がなく、退屈なものになっています。
 一方で、目立ちはしませんが、中国は動いています。中国の外貨準備高は3兆ドルを超え、米ドルを経由しないで、直接円と取引できるように動いたり、外国人投資家や外国の中央銀行に香港で発行した人民元建て国債を直接販売したり、密かに大量の金を購入していたり、米ドルが主体の外貨準備高になっている脅威と流動性が低い中国元の国際化を意識した動きがここそこで見えてくるようになりました。ある意味、国の代表交代前に万一のことがあってはならないと、ユーロ以上に危機感を持って動いているようにも見えます。
 相場は上にも下にも動きにくい、投資家も大きく買うことも、売り込むこともしにくく、閑散状態で、にらみ合いが続いています。いずれにしても、こうした煮詰まった状況がいったん切れて、上下に動く時期は近いと思いますので、今は上がった場合、下がった場合どうするのかを考え、準備しておきたいものです。「下がったら買いたい」と思っているが、「下がっても買う余力がない」人は、投資を無理してオーバーワーク状態にあるかも知れません。余り欲張らず、下がったら買える余力を持つために、「上がったら、売却して現金に戻す」ために、何を売却するのが適当なのかを考えていた方が良いと思います。
 中国のように、万一に備えた動きは、こんな時だからこそ、実行に移しやすいと思います。