2009年当時から株式投資が一番、リスクとリターンでバランスが取れた対象で、株安場面ではすぐのリターンを期待せず、配当利回り程度のリターンで十分と思える投資家には積極的に投資対象として勧めてきました。投資家の範囲は、株式投資の経験が浅い人にも株式投資に興味がある人であれば勧めてきました。

 今でも株式への投資妙味は高く、これからがリスクを取って投資した人が報われる時期だと期待していますが、ここからは上がったら確実に売るという覚悟を持つ人以外にはお勧めしていません。値上がり益を獲得する機会は何度も訪れるとは思いますが、「売りの判断」が難しい場面が続くと考えるからです。「あー売っておけば良かった」「あー買わなければ良かった」と思うことが増えると考えるからです。これまでリスクを取って株式投資を継続してきた人は、これまで、ずっと注目し値動きに慣れた銘柄を主体にし、あまり新しい銘柄を見つけて投資することは新たな悩み、負担を背負い込むことになりかねないのでお勧めしません。
 むしろ、これからは株式投資の旬な時期を味わいながら、中長期の視点で外貨投資に割く時間を増やしていったほうが良いと思います。円高懸念が徐々に後退していき、その後の円安期待に変わるまでには、まだまだ時間があるので、外貨投資初心者にも、じっくり検討する時間が残されていると考えるからです。
 日本人にとって一番悲惨な状況は、「円安で買いたいものが手に入らなくなり、インフレ懸念が高まること」です。その備えをしていく時期にさしかかっているのだと思います。