最近、「投資信託の保有期間が3年足らずと短くなる傾向があり、長期投資の手段ではなく、業者主導の手数料稼ぎの道具化していないか」という話しが耳に入ることが多くなりました。

 償還満期まで保有することが前提である債券型投信などインカムゲインを目的とした投資対象は長期投資で保有すべき対象だと思いますが、上下の値動きの大きな値上がり益を狙う投資対象に関しては、割高になったら、やはり売却して、割安になるのを待つという手入れが必要だと思います。
 2008年の金融危機発生以降、現在まで株式相場で言えば、4回も大きく急落する場面があり、値上がり益を狙う投資対象を保有し続けてきた人の中には、実際、「長期投資って有効なのか?」と疑問に思う人が多いと思います。
 
 「お金は自分が死ぬ前に全部使い切るのが目標」という人が増えています。死んだ後にお金を多く残してもつまらないし、死ぬ前にお金が足りなくなっても困る。
 それと同様に、株式など値上がり益を狙うリスク資産は、割高な時に全部売り切るということを個人的には意識しています。
 したがって、投信の短期売買の傾向を投信ひとくくりで考えるのは適当ではなく、その中身が本来は長期保有していても良い投信が業者側の理屈で誘導され、短期売買が行われていたのかという検証が必要なのだと思います。
 私の感触では、短期売買になるけど決着をつけたほうが投資家にとって良いとは思うけど含み損が大きて、そのまま放置するケースがある一方で、損が小さいなど乗換を勧めやすいという理由で売却させれら、乗換を勧められた話しをよく耳にするように思います。
 「株式投資は長期投資」の意味は、株式投資はじっくり長期で値上がりする時を待ちましょうという意味であって、ラッキーにも短期で上昇して利益確定する機会をとらえて売却することに、なんら問題はないと思います。
 また良い株主は、雨の日も風の日もずっと株主でいてくれる人ばかりを指すのではなく、割高になったら、しっかり利益確定を行い、割安になったら、再び株主として戻り、その企業を支えていく形もありだと思います。「この企業がこんな割安な株価になるのはおかしい」と気にかける投資家が増えることは企業にとっても心強い存在だと考えます。
 私はこれまで、外債投資よりも日本株投資のほうが割安だと思うから日本株投資を勧めてきました。日本株が割高になれば、「日本株なんていらない。どうしても、買わないと不安だと思うなら、額を絞って投資したらどうでしょうか?」という助言内容に戻ります。