最近の発表に、インターネット専業証券での口座開設数の伸びが大幅にダウンしているとありました。昨年度下期大手5社合計で180万件あったものが、今年4−9月では約44万件という発表でした。手数料引き下げ競争にも限界が見え、夜間の私設取引システム(PTS)を開始したり、新サービスの強化を急いで、差別化に躍起だということです。
 米国の証券会社大手の業績も、06年の大幅増益から今年度は失速感が出ています。原油など商品相場が急落し、証券会社の収益源になる相場の変動が小さくなったこと、ヘッジファンドなどとの取引量が減少していることが要因として指摘されています。
 内外共に煮詰まっていて、今までのように、ただ単に安くすれば顧客を確保できる投資環境ではなくなってきたということではないでしょうか。投資家の多くは、「このまま投資を続けてよいのか」と悩んでいるのではないでしょうか。「手数料が安いところはどこか」「夜間取引ができるところはないか」を重視しているようには思えないのですが。
 投資家が求めているのはそんなに難しいことではなく、「このままでいいのか」の確認ができる場所を求めているのではないでしょうか。「結論」ではなく、「いい話」ばかりでなく、「今後想定される悪いこと」を踏まえたうえで、自分の投資行動はズレていないかの確認です。それさえ、確認できれば後は割安な場面を期待するだけです。期待が持てれば、いたずらに不安になることもありませんから、自然に投資への興味は戻るはずです。弱くなった投資の気持ちを、強くさせるサービスはないのでしょうか。