投資家が夏休みに入っていて参加者が少ないとか、9月に入らないと大きな政策方針を決められる機会がないとかなどを理由に、具体的なユーロ危機脱却に向けての動きが、目先、期待しにくいという見方が多いですが、答えを9月まで先送り、猶予する余地、余裕があるのでしょうか?

 参加者が少ないからこそ、大きな政策決定を期待される機会が先にあるほど、切羽詰まった状況になる前に具体的な行動に打って出ていく意味があるように思います。イタリアやスペインの国債利回りが再び荒れ出す前に、誰もが納得する当たり前の手をビシッと打つことが、当局の信頼を高める一歩一歩なのだと思います。
 このまま、ダラダラと期待だけ持たせて、そのまま放置すると、大豆やトウモロコシ、小麦などを対象に目先の値上がり益を期待した、実需から離れた投機筋の動きが活発化させることになりかねず、そのインフレ懸念の高まりが、せっかくの具体的な対応のタイミングを封印して、市場を再び失望させる可能性があります。
 もしスペインが国としてECB(欧州中央銀行)に支援を要請することで、ユーロ危機脱却に向けての一歩が踏み出せるなら、スペインはもちろん、他のユーロ圏諸国も、具体化の画を見せてもらいたいものです。スペインがそれでユーロ危機の火種から放免される良い例になれば、今後のユーロの最悪事態は回避できるかもという期待感が高まると思います。
 まずは、スペインのその先はないことをユーロ圏あげて、世界に示すことができなければ、長期投資なんてできる環境は来ません。