「社債が売れていると聞きます。自分には金利が低く思えて魅力を余り感じないのですが、買ったほうがよいですか?」と質問を受けることが多くなりました。

 私は金利水準に納得がいかないなら、「買わなくていいんじゃないですか?」と答えています。私も、現在出てくる多くの個人向け社債には何の関心もありません。大抵のものは、社債を購入し償還まで保有する前提で考えた「資金を拘束されるリスク」に利率の水準であるリターンぐらいでは物足りないからです。
 「この先、リスク資産で20%も30%も利益を得る機会があるはず」と考える人は、そのチャンスを捨てることになりますし、「この先、まだ何が起こるかわからない。社債なんかに投資せず、現金で持っておけば良かった」と後悔することだってあるかも知れません。
 だとすれば、「それに見合った納得できる金利水準はいくらか」を想定し、その日が来るかどうかはわかりませんが、期待して待ったほうがよいと思います。
 私たちはこれまで経験したことがない最中にいます。誰が、1年前に現在のシャープを想定できたでしょうか?
 「株価は割高な水準に入ってきたように思うのですが、その中で、今からでも買える銘柄ありませんか?」
 「そんなに無理して株式を買わなくても良いんじゃないですか?株から株、じゃなくて、他の対象に目を向けたらどうでしょう?外債とか円債とか、大きく儲かるものではないですが、確実性はありますし、いったん目先を変えて株式が再び割安になる時を待ったらいかがですか?」
 現在は逆に債券が割高になっている時です。だけど残念なことに、そう助言した人の大半は、株式を買いたくて、社債を買いたくて、それを後押しして欲しくて相談に来られるので、結局は株を買い、社債を買うことになります。みんなが求めるものが良いとは限りません。