再度、日本株高・円安への転換を期待できる環境になるか、どうかの分岐点に差し掛かっていると思います。何度かこのブログで指摘してきましたが、日本株の上昇は米国株の上昇基調が確保されていることが条件にあり、米国株の上昇イコール日本株の上昇ではなく、「米国株が上昇してきたら日本株の上昇もあるかもよ」ということです。

 ニューヨークダウ指数は5月初旬に13279ドルで高値をつけた後、12035ドルまで下落して、昨日は13164ドルまで回復してきました。
 米国株が大きく上昇する兆しは、米10年国債利回りの上昇です。一般的には、米国金利の上昇は株価の頭を抑えるマイナス要因ですが、現在の米国国債は安全を求めたお金の受け皿ですから、安全から効率を求める動きが出てきた兆候はまず、流動性が高い米10年国債利回りのジリジリとした上昇となって現れると私は考えています。
 その米10年国債利回りは、やはり3カ月前に1.8%程度だった水準から、株価の下落ともに低下し1.4%まで急低下しましたが、昨日は1.8%まで上昇してきました。金融緩和策の継続により、長期金利も上昇しづらい環境ではありますが、2%程度までの上昇は買われすぎた異常な低金利の修正だと言えるでしょう。もし、さらにジリッと長期金利が上昇する環境が続くとなれば、リスク資産へ資金が向かっている足跡であり、割安なリスク資産への物色熱の高まりから日本株の上昇も期待できるかもしれません。
 現在の為替市場は、円高の巻き戻しにより、少し円安にずれた程度ですが、日本株に株高の基調が見えてくれば、円の為替水準をもう少し円安のステージにシフトするきっかけにもなります。これも私の経験からの実感なのですが、株安・円高からの転換は、円安が株高を誘うのではなく、株高基調が続いた後に、円安基調が遅れてくるものだと考えています。
 そういう意味では、日本株が上昇する機会になるか、さらに、その先に円安が進行する機会になるのかは、まだはっきりとしたものではありませんが、以前にも増して、環境が整ってきたことは楽しみにしたいと思います。