ドラギ総裁の危機感が、行動力が、ユーロ圏危機脱却に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。
 「政府がユーロ圏に財政支援を要請することを前提に、償還まで1~3年の国債を無制限に流通市場から購入する。財政再建を怠れば購入停止」を決めました。

 これにより、ユーロ圏危機脱却を果たすボールは、ECBの手から、財政再建のやりかたで内部でもめる「債務問題国」、緊縮財政の実行を叫ぶだけで具体的な策を提示しない「北欧ユーロ」、自助努力で生き残りが試される金融機関の側に移りました。
 その転機の道筋を今回つけたのだと思います。これにより、米国も日本も新興国も、金融緩和の政策が打ち出しやすくなりました。

 これを受けて、一時7%を超えたスペイン10年国債利回りは6%割れまで急低下。今後、「リスクはあるけど、相対的に割安なスペイン国債、イタリア国債」に「安心資産だけど割高な日米独の国債」から資金の移動が見られるのかに注目です。

 早急に、機を逃さず、スペインは支援の要請をすべきだと思います。そうなれば、当然、ユーロ圏危機の暗雲に晴れ間が出て青空をのぞかせる展開になる可能性が高いと思います。

 まずはドラギ総裁の仕事に拍手を送りたいと思います。