一触即発が懸念された尖閣に向けた中国漁船団の動きでしたが、今のところ、最悪の事態を回避すべく、両国の冷静な対応があり、一安心です。

 最近はユーロ危機でも、米国債務問題でも、「まさか、そんな形で放ったらかしにして混乱させないだろう」ということを、一触即発ギリギリまで先送りする対応が続いており、今回も、あっけなく最悪の事態をのぞき込むことになりやしないかとヒヤヒヤされていた人も多かったのではないでしょうか?

 まだまだ安心できず、むしろ、「ここまではやりすぎで、国益のためにはならない」という経験をし、問題は長期化しそうな気配です。投資を行うに当たって、今後はユーロだけではなく、自己制御が難しくなった中国にも目が離せなくなりました。中国が日本に対して高圧的ではなく、対等なパートナーとして日本との協力関係を求めてくれば、両国だけではなく、アジアの地位向上に大きな役割が果たせると思います。
 しかし、現在のように、「尖閣は自分のもの」、「沖縄も自分のもの」、「日本だっていずれ自分のもの」というオーラを出している隣国の存在は、互いの国益をそぎ合い、疲弊させてしまう望ましくない関係です。
 せっかく、「本当のところ、両者の言い分どうなのよ」と関心が持たれている時なので、感情的ではなく、互いに主張をぶつけあい、納得すべき点を見つけ、将来に向けて本当の「互恵」を結ぶ機会の一歩にしてもらいたいと思います。中国と日本が補完する関係になれば、これ以上のパートナーは他に見つかりません。

 日本政府に求められるのは、中国におもねる、へつらう関係ではなく、中国が対等な立場で必要とされる関係だと思います。中国を高圧的にさせてしまっているのは日本にも問題があると思います。

 投資環境は株高・円安陣営がもう一歩で「勝ったあ」と勝利宣言をするところまできています。