おそらく市場関係者は誰もが感じていることだと思いますが、一番、二番を争う市場音痴の日本と中国との間で起こったメンツのぶつかりあい。最近でこそ、欧州銀行のドラギ総裁の登場で、現実的な対応を期待できるようになってきましたが、ユーロ危機の当初はメンツのぶつかり合いで一向にまとまる気配がなく、決まったかに見えた話しも先送りや後退の繰り返しで、市場はイライラさせられたことが思い出されます。

 残念ながら、日本にも中国にも、バーナンキ議長やドラギ総裁のような人は見当たらず、中国はメンツに震え、日本はその姿に震え、解決が棚からぼた餅で落ちてくることをただ他力本願で待っているだけ。「アメリカがうまく取りなしてくれないかなあ」と期待している様子が、市場をますます不安にさせられます。

 まもなく、スペイン危機に対して一定の答えが出てきて、大きく覆っていた雲が風の流れで動き出し、「晴れ間が見えるかも・・」という期待が高まると期待しますが、新しい入道雲がこちらに向かってきている感じです。

 両国に落としどころは見えているのでしょうか?落としどころさえも探れない状況では投資に慎重であるのは仕方ないことです。政治リスクに水を差されることを前提に、投資を続ける環境は今後も続きます。