ユーロ危機からの脱却に向けて、「何かが決まるのか、それとも、やはり決められないで時を流すのか」の方向性が見えてくるヤマ場に入ったと思います。本日よりECB理事会、8日には第一回目のESM(欧州安定メカニズム)理事会が開催されます。

 注目のスペイン政府がESMに金融支援を要請する行動に出るのか。いずれにしても、スペインが円滑な国債発行の仕組みを確保するには、金融支援の要請をするしかなく、追い込まれて金融支援を要請する形は、スペインにとっても、ユーロ全体にとっても、無用な混乱を想起させるものであり避けたいと、スペインを含めた当事者みんなの認識だといえるでしょう。

 しかし理屈では動けていないのが、これまでの経過ですから、先送りされた時の波乱は覚悟しておく必要はあると思います。しかし、「もう一度、分かりきった混乱の道に踏み込む」愚かな道に入り迷ってしまう余裕はスペイン、ユーロには既になく、「金融支援の要請」という一歩は少なくともあると期待しています。

 しかし、もしそんなサプライズがあったにしても、すぐに米大統領選挙が控えているので、相場が転換し、リスク資産投資が盛り上がる相場に向かうとしても助走距離が短いので、投資ムードが好転するのは11月に入ってからだと思います。

 もし巷間噂されているように、スペインの金融支援の申請が今月末まで引き延ばされるようであれば、10月の底打ちさえ望めず、「年内のどこかで底打ちする場面はないかなあ」とぬかるんだ投資環境からの脱出を他力本願で眺めるしかないかもと少し悲観的な見方になってしまいます。

 ただし、現状ではそうならない展開を期待を込めて私は見守っていますが