市場が期待するスピード感と政治が決着をつけるスピード感とのずれが、しばしば相場環境をかき回しています。
 誰もがそうなるだろう、それしか落としどころはないだろうという課題に対して、あーでもない、こーでもないとギリギリの期日まで先延ばして、結局は想定した内容以下の決着で「後は今後の課題」と先送りし、
にもかかわらず、「最終的にがんばった結果、なんとか、ギリギリ結果を出すことが出来ました」とどや顔をする、汗をかいたふりをする。

 個人的には、欧州中央銀行が「金融支援を要請すれば、国債を無制限に買い取りする」と器をやっとこさと作ったのに、肝腎のスペイン政府が国内事情を配慮して支援要請に動けずにいる状態は市場のいらだちを生み、5.7%まで急低下したスペイン10年国債利回りは再び6%半ばまで上昇して、金融支援の要請を催促される相場になると思っていました。
そのように、10月9日のブログにも書きましたが、今のところ、スペイン10年国債利回りは落ち着いた状況が続いています。なぜ、こんなに市場が冷静なのかと少し不思議です。

 「いますぐを期待しても、スペインにも事情があるのだから、急いては事をし損じる。ここは、ユーロ危機脱却に向けて、スペイン金融危機の克服に見通しがつくことは必要不可欠である。近いうちに期待した行動に踏み切るはず。それしか、スペインにとっても道はないはずだから」

 そのように、市場には「心配せずにみていこう」というコンセンサスができているということなのでしょうか?

「近いうち」とはいつまでか?私は我慢しても11月中だと思います。