走ってきたスピードが伸びなくなって、普通に変わらず走っているにもかかわらず、スピードの衰えを感じ始めたところから、今までの走り方から、今の状況にあった走り方を模索しなければならないと焦りだす時期を迎えているのが中国だと思います。

 「日本と小競り合いをしている場合じゃないぞ」「むしろ、日本を取り込んで、この試練の時を上手に乗り切らなければならない時」
と中国が矛を収める動きに変化する時は、そんな先ではないように思います。
「想定した以上に、中国の国内景気が悪化するスピードが速く、人民の不安、不満をこのまま放置しておくのは危険だ」という事態に陥ると見るからです。

 今まではスピードが速かったために見えなかったものが経済のスピードが鈍化することで見えるようになり、「あれは大丈夫か?これは大丈夫か?」と不安があぶり出され、ますます個人消費が停滞していき、格差問題の不公平を訴える声が高まると思います。

 「尖閣問題で日中関係の冷え込みは長くなりそう」という見方がありますが、日中互いに我慢して長引かせるほど金融・経済に体力の余裕はないでしょう。
そういう意味で、消極的な棚上げを行い、日中双方ともに国内景気を底上げする政策を明確に打ち出すことを優先せざるを得ないと思います。