結局、米国大統領選挙は共和党のロムニー氏は敗れ、民主党オバマ氏が再選を果たしました。期待を裏切ったオバマ氏にノーを突きつけたが、期待できそうな人が他に見当たらない。「オバマはダメだけど、ロムニーはあり得ない」と、変革が期待できそうもないロムニー氏に賭けるよりも、混乱にはコリゴリした国民が目先の安定を選択したということなのでしょうか。

 選挙結果を受けて、米国株式ニューヨークダウ指数は一時前日比で369ドルも下げて、12932ドルの312ドル安で引けました。これは、オバマ氏が再選したから急落したのではなく、選挙戦が終わったからであり、もしロムニー氏が当選していたら、不透明感の深さから、もっと深く、長い下げになったかもしれないと私は思います。

 この相場の深いキリを晴らすきっかけは、やはり、米大統領選でも、中国の代表交代でも、もちろん日本の政権交代でもなく、「スペイン政府がいつ金融支援を要請するか」にかかっていると思います。米国の「財政の崖」とユーロのスペイン金融支援の先送りの二つを抱えて、2012年を無事に越えられるほど、市場には余裕はなく、是非早めの政治決断を期待したいものです。
 他に選択肢はなく、いずれ決断しなければならないことを先延ばしすることで混乱を大きくせしめる行為はまさに人災です。