注目していた1週間が終わりました。日経平均株価は8701円で始まり9024円と9000円の大台に乗せて引け、為替は米ドル81円、豪ドル84円、ユーロ104円と株高・円安となる週になりました。

 そんな順調な相場の展開でしたが、私には関心が薄い週でした。いっこうに、スペイン政府の金融支援要請の件が先に進む気配が出てこない状態が続いているからです。

 ニューヨークダウ指数は12815ドルから12588ドルへとさらに下落し、ドイツDAX指数は9月の7478から6950まで下落、いずれもこれまで続けてきた上昇トレンドが崩れてきました。先行して上昇してきた米国株式やドイツ株式の下落基調は、日本株式のさらなる上昇の阻害要因です。どこで、マーケットの癇癪が起こり痛い目に遭うかわかりません。

 為替水準は、円安に振れた時にあっておかしくないと想定したところにあらかた落ち着いたと思います。ここから、さらなる円安が進むというよりも、「大きく円高に振れることは期待しにくいな」という円高期待へのあきらめが醸成されていくかがポイントだと思います。

 スペイン政府の金融支援要請の進展が見られない中で、国内株式の上昇や円安が進行しても、そんなわけで私は今後にあまり関心が持てないでいます。

 スペイン10年国債利回りは再び、気持ちをワサワサさせる6%目前の水準に上昇し、6%超えをうかがう動きになりました。せっかく、ユーロ危機の後退を現実にする一手である国債買い取りの仕組みを整えても、肝腎の当事者が利用しなければ画に描いた餅です。ギリシャへの注目がそれたら、次は必ずスペインの本丸に関心が移っていきます。そうなってから、野田総理のように追い込まれて、やむなく申請するのでは、その過程で大やけどを負う可能性もあります。

 前向きに腰を据えた投資を行うには、スペインの金融支援の要請が欠かせない。それまでは、「安く買って高く売る」リスク資産投資は慎重であるべきだと考えています。