本日の日経記事で3つの記事に興味を持ちました。一つ目は、一面にあった「最大級の不動産投信 米系など 2000億円、上場相次ぐ」という記事です。
ニューヨーク上場のプロロジスという物流施設を運用対象とする投資法人が東証に上場するとのこと。同社は21カ国に展開、9月末の運用資産は約3兆7000億円。いかにも不動産市況が好転するかのようなムードをあおる感じですが、私は、さはさりながらと冷めたところに興味を持ちました。

 「米国の不動産市況には警戒感も出てきたので、他の国も投資の選択肢として広げてみよう。国内が増資に慎重になる前に、海外で資金調達する道を作っておこう」

 つまり米国リートが過熱に向かう前に、選択肢を広げておこうという動きのあらわれだと思いました。金融緩和期待でリートの人気は今後ますます高まる過程だとは思いますが、万一に備えて逃げられるように半身で構えて投資したほうがよいと思いました。

 次の記事は「電力債、強まる個人依存 原発問題で機関投資家 慎重 各社資金調達制約も」という記事。私は「機関投資家が慎重な電力債に個人が投資をするのはどうよ?」というつもりはまったくありません。多くの機関投資家は、臆病になりすぎて、投資で失敗することはしょっちゅうあり、むしろ、一番の底値をちゃっかり拾っているのは個人投資家であることが圧倒的に多いです。

 しかし、資金調達が今後難しくなるだろう電力各社の社債の利率があまりに低すぎて、リターンとリスクのバランスが見合っていないため、私は個人として全く興味がありません。
電力各社が「売れるから」という理由で、こんな超低金利で個人向けに発行し続けると、将来、きついしっぺ返しにあうと思います。こんな時期に、電力債を購入してくれる個人に対してはお得感のある利率設定を行い、電力債の強烈なフアンを多く広げることを優先させたほうがよいと思うのですが・・・

 そして最後は「海外マネー、ブラジル翻弄 流入抑制、投資鈍り景気減速 促進策に軌道修正」という記事です。先進国などからブラジルの得にもならない短期的な投機資金が入り、ブラジルレアル高に大きな怒りを見せていたブラジル政府が景気の失速を目の前にして、シブシブ、海外マネーを呼び込む政策へ転換を見せているとのこと。やはり、新興国経済は内需だけで経済成長の安定した持続は難しく、時折、外資マネーを引き入れてエンジンを吹かさざるを得ないということだと思います。急な動きにはならないと思いますが、ブラジルレアルは底入れをしたのではないでしょうか。