新興3市場、軒並み年初来安値。3月末との比較で、日経ジャスダックは2割程度、東証マザーズ・大証ヘラクレスは5割程度安い水準にあり、いまだ株価が下げ止まる気配なし。個別銘柄のここ1ヶ月程度で見ても、2〜3割値下がりしているものは珍しくありません。
 新興市場銘柄の代名詞のように人気があった「楽天」株は、今や下げの代名詞。12万円台だった株価は4万円割れに。
 新興市場の新たなリード銘柄として期待され、9月15日東証マザーズに上場した「ミクシィ」は上場初日に315万円の高値をつけて、現在は200万円割れ。
 何故こうなってしまったのか。ライブドア、村上ファンドなど一連の不祥事や、度重なる突然の業績下方修正など。投資判断するために必要な情報が少ないうえに、情報そのものに信頼がない。取引量が薄くなり、流動性に支障がある銘柄が多く、流動性を重視する機関投資家や外人が撤退。果敢に攻めた個人は度重なる追証に戦意喪失。おいしい話と飛びついた新規公開株で大損し、言葉をなくす投資初心者。
 
 このままではいつか来た道。投資家は失望して離れていくのを「相場とはそういうもの」と、企業そして、証券関係者は流れに任せてていいのだろうか。
 「上場を果たし大儲けができればいい」と、上場することを最重要視した不届きな企業が恥ずかしくなるように、「うちの会社は違う」「この会社は違う」と、企業の差別化を意識して、積極的に情報開示に努力してもらいたい。
 上場する前にしっかり審査を行い不正な会社を排除するのはもちろんだが、不幸にも上場させてしまった企業があれば、即刻退場させて欲しい。安心して投資できる環境づくりとその維持は、企業と証券関係者の責任。それが十分でない状態を放っておいて、投資家に自己責任を押し付けるのはフェアでないでしょう。
 玉石混交で売られている新興市場が割安に向かっているのは確かだが、今は買う気がしない。われこそは「玉」という会社、そしてその関係者の頑張りに期待したい。