本日は、グロソブを運用するファンドマネージャーと話しをする機会をもらえました。1997年12月に設定されたグローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)は15周年を迎えました。一時は5兆7,000億円程度、全投信残高の10分の1を占めるお化けファンドが現在では1兆6,000億円まで急減してしまいました。運用する国際投信投資顧問にとって、この15年間の軌跡は決して輝かしいものではなかったと思います。

 私はこの投資信託には思い入れがあり、もし外債投資を考えているなら、グロソブの目論見書を取り寄せて、読み物のように読むのが、変な投資本を読むよりも為になると勧めていました。それほどグロソブの内容は、外債投資の基本のど真ん中を実践していたし、初心者にもわかりやすく工夫して外債投資に必要な事が書かれているからです。良くも悪くも、外債運用のモノサシになるものだと思っていました。

 ところが、特にユーロ危機後の「グロソブ」の運用には非常に不信感を持っていて、とても人に勧める気になれなかったのが正直なところでした。

 しかし聞いてみると、昨年からグロソブの現状に国際投信投資顧問は会社を挙げて危機感を持ちました。このままでは「グロソブ」の存在は投資家の意識から抹殺されてしまう瀬戸際にあると感じたのでしょう。その危機感から、もう一度、受益者・投資家に向けて、こちらから近づき、グロソブの良さ・使い方をわかってもらおうと行動を起こしています。

 精力的に各地で、グロソブの現状を、迷っている投資家向けに説明会を繰り返し行い、最近では「グロソブ」専用の電話窓口を開設し、直接投資家の声を聞く努力もしています。販売会社を飛び越えて、投資家にグロソブの不満や期待に答える機会を作りました。

 私は正直まだグロソブを買う気にはなれていません。みなさんはご存じでしょうか?グロソブがポーランド・メキシコといった新興国国債に10%程度投資していることを。従来のグロソブの印象とは異なる運用内容に変わっています。個人的には、円資産ではなく、安定した収益が期待できる外貨資産運用の器として「グロソブ」がインデックスファンドよりも評価され、真のアクティブ型ファンドとして恥ずかしくない投信になって欲しいと願い、今後の動きに注目していきます。

 報われぬ努力はない。外債型投信にフォローの投資環境を味方にして、是非、国際投信の頑張りが実を結ぶように期待しています。それには、一もなく、二もなく、「グロソブ」の実績が満足行くものとして評価されていくことが前提です。

 個人が保有する現預金900兆円のうち外貨資産は、いまだに一握りの額でしかあらず。その受け皿として「グロソブ」の1兆6,000億円程度では認知もされていないに等しい。外債型投信が身近な存在になるべく、「グロソブ」、国際投信投資顧問の危機感、頑張りに期待したい。