予想通り、G20でも「黒田マジック」に明確なけん制を行う者はいませんでした。実際、日本がデフレを脱却し成長できるのかできないか、走り出したばかりで判断材料のない、この時点で、「他人に迷惑をかけるな」と反対やけん制を行えるわけもなく、「注意しろよ」と今後の様子を見て黙認するしかありませんね。

 結果、為替水準はほぼ元の水準に回復し、米ドル99.50円、豪ドル102.24円、ブラジルレアル49.45円。シカゴの日経平均先物は335円高の13610円まで急伸し、来週は年初来の高値を更新しそうです。

 「アベノミクスを実感されていますか」と街角の個人に質問する映像が多く流されていますが、個人的には非常に違和感があります。「個人にとってどうであるか」というのはアベノミクスの本質ではなく、「アベノミクスで景気が良くなっているように感じますか」と個人ではなく、世の中を視点におけば、多くの人がいつの間にか、株価を語り、為替を語り、最近少しプチ贅沢をしたなど、これまでになかった変化を思いつくはずです。

 「じっとしていて良いのか」「何かすべきではないのか」「何かチャンスはないのか」

 そういうムードが周りに感じないでしょうか?

 だけど一方でこういうムードの時こそ、自分を見失ってはいけません。

 「何が良いのか」ではなく、「自分はどんなものだったら割高・割安がわかりそうなのか」を考えて、土地勘のあるものを対象にしましょう。投資した途端に明日が不安になるようなものに投資して日常に手がつかない状況にならないようにしましょう。

 「ちょっといい目に遭いたい」と思って始めた投資で「大きく資産を減らす」ことを避けるには最悪の事態を想定し、「そうなっても仕方がない」と受けいられる覚悟を持って投資に取り組む姿勢が大事です。これから始める方には外債型投信をお勧めします。

 「投資にリスクはつきもの。これぐらいのやられは仕方ない。やらなきゃ、結果はでない」。