米ドルはそろりと1ドル=100円をクリアし、100円時代の幕開けです。「1ドル=100円が円高の底だ」という認識が常識に変わるのは、そんな先の話ではないと思います。

 日本株高はいつまで続くのでしょうか?この2月だとか、3月だとか、5月だとか急落の可能性を語る方はたくさんいましたが、その5月の連休明けで高値更新を続ける展開となって、逆に株高は参院選の7月まで、いやいや景気回復の実績が上がる政策が目白押しになる年内は・・・、いやいや実際実績が上がった成果を確認するまでの春先までといった具合に、株高の期限は先に延びていく傾向にあります。

 私は株高期待が続く以上は円安の傾向は続くと見ていますまで、夏まで、年末まで、来年の春先まで株高が続くとしたら、いったい現在の円の水準はどこまで円安に振れるのだろうかと気にかけています。

 このところ、気になるのは金融機関経営者のはしゃぎぶりです。株高・円安で市場ムードが好転し、手数料収入が上がってきたことで、「株を買え。投信を買え」という声をよく聞くようになりましたが、金融機関自身は何か投資家のために変わってきたのでしょうか。あまりに相場頼りの経営を目の当たりにすると、またいつか来た道で、「金融株は高値で売っぱらってしまったほうがいい」と投資家には大きく声をかけたくなります。

 せっかく投資しようと金融機関に問い合わせたら、自分たち勝ってな事務的なマニュアル対応で、「何がわからないのか」を丁寧に聞き取る腕がなく、問い合わせてくれた投資家を怒らせてしまったという話しはよく聞きます。また受け手である当の金融機関の担当者で「どんな質問をされるかが不安で投資家の対応が苦手になった」という方も増えているとも聞きました。

 これは、相場低迷期に何も手を打たず、相場が悪いことを言い訳に、ただ「収益を上げろ」と繰り返し指示するだけで、対面を意識した教育を怠ってきた経営者の責任です。
 もちろん、中には頼りになる担当者もいるわけで、金融機関担当者の出来不出来で金融機関の評判も変わってくるでしょう。規模が大きいからというだけで金融機関を選ぶ人ばかりではありません。金融機関の顔である担当者の対面のコンサル・聞き取り能力が問われていくと思います。