注目されていた日銀黒田総裁とバーナンキ米FRB議長の話は、当たり前のことを当たり前に話し聞かせたものでした。黒田総裁は金利水準に対するコメントはなく、ただ金利の乱高下を抑え、安定に努めるという内容であったし、バーナンキ議長は、当面、緩和を継続し、今後の経済動向を見て慎重に見極めるという内容でした。

「そりゃ、そうだ。現状ではそういうしか仕方ないよね」と大抵の人が思ったに違いない。

 ついに日経平均株価は16000円目前となり、ニューヨークダウ指数の15,300ドルを抜き去る水準まで上昇し、値上がりのスピードに警戒はあるものの個別銘柄で見ると、「もうこの株価では買えない」と明らかな割高で手が出ないものは少なく、「10%~20%程度の値上がり益は期待できそう」と思える銘柄や押し目があれば買いたいと狙える銘柄は案外多く、やはり日本株投資に対する期待は今後もしばらく続きそうで、ここが天井になるとは思えません。株式投資の醍醐味は続きます。

 ただし、株式の思い入れというよりも、株価の思い入れが強い人が相場を引っ張っています。そのため株価の上昇、下落の動きがあまり期待できなくなると撤退するといった見切りが非常に早くなっていますので、企業の内容や配当・優待に重きを置いて投資する人は、「何で今度は売られているの?」と株価の値動きに振り回されてストレスを感じる人がもっと多くなると思います。

 「いくらになったら利益を確定する」と決めずに、「大もうけしたい」とか「少しだけもうかればいい」と漠然とした意識で取り組むと、投資した途端に「投資して良かったのか」と不安になりかねませんのでご注意ください。覚悟のない方には、ここからの株式投資をお勧めしません。

 リスクを取るなら、円安・ドル高の基調が強くなってきた為替の変動リスクのほうが株価の変動リスクよりも取りやすいと思いますが・・・