さすがに、急すぎる円安・日本株高がたった1カ月ですべてを解消する逆の展開になりましたので、再び、浮かれる相場展開に戻るには少し時間がかかるのは仕方ないことだと思います。

 アベノミクスの第三の矢の内容が十分でなかったと文章の中身に対して文句をつけても意味の無いことで、言ったことを具体的に実行に移すかの検証のほうが大事です。政府には、よく言われているように「政策をやりきる」意欲を絶やさず、着実に進める姿勢を期待したい。

 先週、話しをさせてもらったセミナーでも申し上げたのですが、今回の相場急落で4月の水準まで株価や為替の水準が引き戻されたことにより、より長く株高・円安をじっくり享受する機会を与えられたと前向きに考えています。特に、新興国債券型投信が金利の上昇と円高により基準価額が下落したこの機会はより高く安定した成果を将来得るために追加投資を行う検討はしたほうがよいと思います。

 何度も繰り返し申し上げたいことですが、為替が円安になり、金利が低下し、毎日見る基準価額が上昇していく外債型投信の状況は持っている人にとっては心地よいものではありますが、それは確実に資産が割高になっている過程にあるともいえ投資に慎重になる必要があります。破たんしなければ、外債投資は時間をかけると価値は右肩上がりの投資対象で、その価値が値下がりする機会は逃さず投資を検討すべきというのが持論です。

 どこまでも円高が進むわけではなく、金利が上昇するわけでもない。しかし行き過ぎるときはあり、そこを拾うことでパフォーマンスのアップが図れます。すぐの円安・株高を期待せず、「安いところがあれば拾っておくか」と投資を考える余力のある人は検討したいですね。弱気の虫がそろそろ疲れる頃だと思います。