米FRBは米国景気は順調な回復基調にあり、このままの勢いで進むなら、年内に量的緩和の縮小、さらにその先には量的緩和の解消を検討する・・・・、それぐらい、今後の景気回復に対して裏付けある見方を指し示したのが先週です。

 当面、景気回復を後押しする政策をさらに進めることはなく、FRBが様子を見ると宣言したわけですから、当然、先がどうなるかは不確定なので、「とりあえず利益を確定しておこう」と割高にまで買われていた米国国債は売られ、10年国債利回りは2年半程度続いた2%を抜けて2.51%まで、一番低金利だった頃と比較して1%上昇しました。これだけ市場がリスクオンからリスクオフへとムードがゴロッと変わってしまったわけですから、当然、流動性を確保しようと、流動性に難があるコモディティや新興国株式、新興国通貨を処分し、様子を見る動きになっても仕方ないことだと思います。

 米国10年国債利回りが2.51%まで上昇したことで、金利上昇→リスクオン投資の冷え込み→市場の縮小とさらに先行きを暗く見る見方もあるでしょうが、個人的には1%上昇するスピードが速く見えるだけで、2.51%の水準は景気の実態から見て高い水準にあるとは思いません。

 日本の10年国債利回りの0.8%程度が急上昇した結果ではなく、あまりにその前の0.31%が低い水準にあっただけで、おそらく日本株相場が落ち着いてくれば、1%を目指して上昇していくのは自然な流れであり、これを必要以上に憂いる必要はないと思います。そういう意味では、米国景気の回復過程にあり米国10年国債利回りも3%を目指すと自然な受け止め方が大事なのだと思います。

 いずれにしても、割高な米国国債を売り、流動性懸念のある新興国株式等が売られた資金は市場にうずたかく溜まっています。より効率の良い対象は無いかと探っているわけです。以前にも増して、投資対象を物色するエネルギーは高まっています。
 目先の注目は何かなと考えれば、やはり、日本の参院議員選挙後の日本になると思います。1カ月を切り、どのタイミングで新たな仕込むにかかるのか。日本株を直接買うという考えだけではなく、日本株が物色されるようになった時に同時に買われて安定収益が期待できるものは何かという考え方もありだと思います。今年の後半をどういう投資スタンスで自分は過ごすかについて、ここは考え所です。