投資は下がり始めたところで、ただの値頃感(値に惚れて)で戦略もなく、追加投資を行う「ナンピン買い」を戒める方が多いですが、破たん懸念の少ない債券を対象にした投資については「ナンピン買い」をお勧めしています。

 債券投資は金利が高い方が良い。外債投資なら、加えて円高でよりある方が良い。ただどうしても、金利が上昇してくると「もっと金利が高くなる」ことを心配し、期待し、円高が進むと「もっと円高になる」ことを心配し、期待する心理に陥りがちです。

 しかし金利の一番高いところでは投資できないし、円高のときには投資できないものです。したがって、これで良しとする金利水準や円高水準になったら、債券投資を実行し、そこよりもさらに「金利が高く、円高」の場面があったら、「もっと割安な水準で投資できた」と笑顔で対応できる投資姿勢であることをお勧めします。

 明日、テレビ東京 昼12時5分からの「マネーの羅針盤」に出演することが決まりました。新興国債券投資について、コメントする予定です。

 時間が限られているので十分に伝わらないかも知れませんが、現在の新興国債券の水準は、1年後、2年後に「あの時は、円高に振れて、新興国債券の利回りも上昇し、投資する良いタイミングだったね」と振り返る魅力的な水準だと伝えたいと思います。

 金融危機後の2009年初旬、ユーロ危機が深刻化した2011年後半に新興国債券が売られる時期があり、それが絶好の投資タイミングでもありました。新興国債券に投資するときは、みんなが投資して投信の基準価額が上昇しているときではなく、基準価額がなかなか上昇しないときにコツコツ投資することが望ましい。魅力ある対象は、いずれ人の目に止まるものです。