円高に振れるとがっかりし、金利が上昇する機会を迎えると「債券投資に不利」と関心を持たなくなってしまう人が多いです。

 1ドル=100円を超える円安になったときに、「あー、やっぱり1ドル=80円では買っておけばよかった」と後悔したはずなのに、1ドル=90円に向かう円高懸念が広がると外貨投資なんて頭から離れてしまう。

 外貨投資は円高で取り組むのが望ましいことは知っているはずなのに、実際、人気が出るのは円安に走ってからの繰り返し。

 もう1ドル=80円の機会なんて、いつあるかわからないのだから、その水準にこだわらず、円高に振れる時をジッと待ち、少しは手当てして、できるだけ円高水準の資産を増やしていく検討が意味があるのだと思います。

 そういう意味では、一時105円まであった豪ドルが88円まで円高に振れたことで、「豪ドル人気が失せてしまった」と考えるのではなく、再び、豪ドルを増やすチャンスが来たと考えるべきだと思います。もし80円や70円台がこの先にあるなら、むしろ滅多にないチャンス到来と考えたほうがいいと思います。新興国通貨の水準も大きく円高に振れた結果、誰も新興国通貨に対して投資妙味を話題にする人がいなくなってしまいました。

 検討することさえやめてしまうのは本当にもったいない。マーケットはどんな人にも公平にチャンスを与えてくれています。それを拾える人と拾えない人がいるだけです。