まさに、マーケットは夏枯れ状態にあります。「相場の先行きは頭が重い」と見る専門家のコメントも多くなってきました。

 参院議員選挙で自民・公明与党が大勝して、ねじれは解消しましたが、その後、いまだに成長戦略・規制改革に目新しいビジョンを示されていないわけですから、参加者が少なく、盛り上がらない相場展開は自然な形だと考えます。

 その中でも、個人の投資家は冷静に、「安ければ買う」と株式や為替水準が突っ込む水準を捉えてジックリ取り組んでいるように思えます。以前のように、全ての株式銘柄が買われたり、通貨が買われたりするのではなく、「この水準はもういいかな」と思えるものからさらわれて、値が長く崩れっぱなし放っておかれることが少ないように思います。

 「この水準になったら買う」とジックリと投資のターゲットを決めている人と、「今は相場の水準が余り変わらないとき。動き出すまでゆっくりしよう」と動き出すタイミングを心待ちにしている人は、この相場展開でも穏やかでいられます。

 安倍政権はマーケットの勢いを借りてここまで順調にやってこられました。大人しく見えても、マーケットは突如、駄々っ子に変わります。そういう怖さを知っている政権だと思います。
「実際、政策が動き出すのは9月後半から。それまでは相場に好材料はでにくい」という専門家のコメントを聞きましたが、だから、これまでの政権は後手に回り、マーケットを駄々っ子にしてしまってから慌てたのです。

 消費税を予定通り引き上げるのか。それとも、少し先送りするのか。いずれにしても、上げるなら「上げても景気の腰折れはしない、させない」という確信の根拠、上げないのであれば、「財政改革を懸念する人たちを納得させる提案」を、今、一生懸命に練っている最中だと期待したいものです。
消費税を上げること、先送りすることの決定が重要なのではなく、決定後に起こる懸念をいかにスムーズに政権与党が収めていくかが重要で、決定の意思表示は早めにしたほうがよいと思います。

 その時に大事なことは、この政権に任せておけば大丈夫というパッション(熱い心)が伝わってくるかだと考えます。その場を取り繕うとした綺麗な言葉の羅列で終われば、マーケットの期待は急速にしぼむでしょう。現在は大事な場面にありますから、自分が目立つことしか考えていない麻生副総理には当面謹慎しておいてもらいたいと思います。