米国の債務引き上げ問題が直に片付いたとしても、米国の政治リスクを露わにしてしまったことで米国株式相場の上昇のりしろを縮めてしまうダメージがあったと思います。そこで米国株式相場の受け皿として日本株式相場への期待が消去法で高まってくるのは自然な流れですが、現在の注目は、2013年度の企業業績の上方修正が主で、来年3月までと賞味期限が短くなってきた感は否めません。本当に日本株相場が盛り上がるには、2013年度だけではなく、2014年度も引き続き好調を維持できる施策が充分に打たれるかが試金石と言えます。


 来年4月に消費税が5%から8%に引き上げられ、景気の一時的なブレーキになると懸念する専門家の声もあります。しかし消費税8%の水準が目標値ではなく、すぐ10%への引き上げを控えていますし、景気の歩みをしっかりさせて、さらなる引き上げこそが政府の命題であり、単なる通過点でしかありません。


 いいとこ取りの楽観的な見通しからなるアベノミクス相場ではありますが、久々に、個人消費、設備投資の熱が高まり、賃金はすぐには上がらないけど雇用に明るさも出てきている様子は、他の先進国や新興国から見るとうらやましく見えるのではないでしょうか。


 「燃料電池車の時代はいつ来るのだろうか」「海底に眠る資源活用はいつの時代か」と思っていたことが、最近では実現に向けての光がさしてきたなど、新しい技術革新の芽が出てきたのは楽しみです。


 先をあまり悲観的に見ず、2014年度も期待に応える機会になると期待したいと思います。したがって、割高な水準ではもちろん慎重でなければいけませんが、「この水準まできたら、少し投資を考えてもいいんじゃない」と先の上昇相場の基調を期待し投資する気持ちの余裕は持っていた方がいいと思います。

 高いところでは利益確定を行って下げ相場で参戦できるように準備していたいと私は考えています。